「そんなことより、奏くん私に何か聞きたいことがあるんじゃなかったんですか?さっきそう言ってましたよね?」「…………昨日、獪岳に稽古をつけてもらってたんだ」まだ納得はしていないようだが、とりあえず諦めたらしい。奏が自分に聞きたいことがあるなんて珍しい。一体どんな内容なのだろうかとじっくり聞く体制に入った。「その時聞いたんだ。獪岳はなんで善逸の味方をしてるんだって。そしたら、味方じゃねぇって言ってた」奏は須磨の目をじっと見つめた。「俺とあいつは共犯者だって……そう言ってた。………どういう意味か、須磨ねぇは知ってる?」静かなリビングで自分の心臓が小さく音を立てた。