「あのねー、あの人私がひっついてないと寝らんないんだって」そう、宇髄はでっかいナリをしていながら実はかなりの寂しがり屋で甘えんぼである。医者は耳がいいという例に漏れず、宇髄も耳がいい。少しの物音が聞こえると起きてしまうし、人の気配にも敏感だ。そのせいで善逸と出会うまでは万年寝不足気味だったという。だが善逸の心音や呼吸音、生きている音だけはなぜか宇髄を安心させ、よく眠れるのだそうだ。善逸と出会って付き合い始め、初めてベッドを共にした朝に打ち明けられたその事実に、善逸は「うわあ…」とドン引きしたのを覚えている。