だが逆を言えば、それさえ証明出来たのなら、代役を立てても問題ないという事だ。 そしてそれは、アリアは絶対に認める。 いや、認めなければならない。 なんせあいつ自身代役を立てるはずだからだ。 その為、わざわざあんなルールの縛り方をしたわけだしな。「うん、じゃあアカウントだけ作って、連絡を待つよ。だから、連絡先を交換しよっか」 俺は白兎の言葉に頷き、連絡先を交換した。「それと、もうすぐ夏休みだし、一緒に遊ぼうよ」 連絡先を交換し終えると、白兎が笑顔でそう言ってきた。「あ、あぁ……そうだな……」 俺は白兎にぎこちなく頷く。 久しぶりに話したと思ったら、もう遊ぶ約束とは……。 流石コミュ力に長けた人間は違うな……。 俺は自分にはないコミュ力を持つ白兎が、羨ましいと思った。 その後ご俺は白兎と別れ、雲母に電話を掛ける。「――もしもし?」 俺が電話を掛けると、すぐに雲母が電話に出た。「もしもし、海斗だ。こっちの準備は整った。後はお前次第だが――本当にいいのか? 引き返すなら今しかないぞ?」 俺は念のため、雲母にそう尋ねる。 結局は雲母の人生だ。 俺が決めて良い事ではない。「うん――大丈夫。もう覚悟は決まってるから」 雲母は力強い声で、そう答えた。「よし、じゃあ今から作戦決行だ」 そして俺達はアリアに勝つ為の行動を開始するのだった――。