《happy ice-cream》では舞台上の美術もパフォーマーと同等に扱っていました。硬さの違うスライムを何種類か作って、物質が持っている時間を見せるというのがコンセプトで、振付としてスライムを直接パフォーマーの頭に乗せたりしていました。本物のアイスクリームも用意していて足が一本なくなったベッドの上に溶けていくアイスと植物を乗せてぐちゃぐちゃに全部混ざるみたいな、そういう出来事を作品の中でパフォーマンスとして見せるという作品でした。その時僕が作ることができる最大のダンスをやったなという作品でした。大学院で専攻したメディア映像では、作品作りにおいて「いかに自分の作品が社会に接続できるか」といった点も大切にしている場所だと僕は思っています。