「それじゃーさっそく説明していくっすよ! ところで、食用っすか? それともメンテナンス用っすか?」「食用だな」「それじゃあオススメはこれっすね! 値段は張りますが、当店自慢のオリブルの油っす!」「まあ! オリブルの油を取り扱っていられるのですか。あれは抽出方法が難しいとお聞ききしたのですが」「そこは親方の腕っすよ! 道具を使わずに圧力をかけなくてはいけないっすからね! 混じり気無しっすから鑑定してもらっても構わないっすよー!」「じゃあお言葉に甘えて」『オリブルの油 オリブルの木に生る実の種を、綺麗に洗った素手で圧して絞らないと抽出できない。 道具に触れると、味が悪くとても食べられる物にはならない。 抽出後は普通に道具に触れても問題ない。 状態:良』「ほう……。凄いな。種を素手で絞るとか……親方は熊かなんかか?」「そうっすよー! 熊人族の親方にかかれば100個でも200個でも余裕っす! 自分もそれくらいできるようになりたいっす」ああ、なるほど。親方は熊人族なのね。熊って握力強いんだっけ?道具に触れちゃいけないってことは、これまな板に押し付けるとかも出来ないんだろ?あとお姉ちゃん、そんな所を目指しちゃ駄目だと思うわ。「あ、ちゃんと手を清潔にしてからやってるから大丈夫っすよ! 抜け毛の心配もないっす!」「へえ。じゃあこれを貰おうか」「はいはーい。小瓶で2万ノール、大瓶で10万ノールっす」結構するな。