興味の対象が他へ移ると同時に、それまでやっていたことがどうでもよくなるのは、頭の回転が速い人間にわりと共通する資質?だ。収納持ちの検証は、もう一度興味が戻ってくるまでオミットされることだろう。それまでに俺は、収納庫を誰に使わせるべきか考えておこうと思った。なにしろマイニングが控えているのだ。収納庫の価値は天井知らずになるだろう。マイニングをどうやって配るのかも問題だ。全部で五つ。誰に配ればいいんだろう。考えれば考えるほど、面倒な事態ばかりが思い浮かぶ現実に、俺は、思考を放棄してベッドに逃げ込むことを選択した。