やぁ、[HF]。
ご主人様。アタシに何か用?
[HF]と少し話がしたくてさ。
メイドとお話したいなんて、よっぽどヒマなのね。
はは、[HF]は可愛いからね。一日中でも話してたいぐらいだよ。
バ、バカなんじゃないのっ? 本当に軽薄なんだから。
でも俺は本気だよ?
あっそ! でも残念ね、アタシはそんなにヒマじゃないの。ご主人様とは違ってね。
そうなの? 今は掃除中?
全然違うわよ。見てわからないの?
うーん……あれ? もしかしてこの部屋、何か変わった?
そりゃそうよ。模様替えしてるんだから。
なるほど。どうりでちょっと雰囲気が違うわけだ。
さっきまで掃除とか言ってたくせに、調子いいんだから。
はは、でもなんで模様替えを?
ずっと同じだと飽きちゃうし、ご主人様だってもっと居心地いいほうがいいでしょ。
たしかにそうだね、ありがとう。
別に、これも仕事のうちよ。感謝されるほどのことじゃないわ。
それでも嬉しいよ。俺のためなんだから。
そう。でも今はちょっと忙しいから、お話はまた今度にして。
そうだ、よかったら俺も手伝おうか?
流石にメイドだから、いいわよ。気持ちだけ受け取っておくわ。
そっか。それじゃあ頑張ってね。
ええ、言われなくても。