ここは、コ○ツさんで整地した場所なので、硬さは十分だろう。 結局、買ってしまった。金がちょっと入るとすぐに無駄遣いをしてしまうんだ。昔からそうだ。 だから、お金が中々貯まらない。そして、たいして使わない道具やアイテムがドンドン増えていく……根っからの貧乏性なんだな。 だが、わかっちゃいるが止められない。「新しい召喚獣だ! これは、何をしてくれるの?」「あの長い首を伸ばして、俺をあそこまで運んでくれるんだよ」「凄い!」 ――とは言ったものの、こんな機械は扱った事がない。試行錯誤が必要だ。 まずは、車に乗り込み位置を微調整――運転席のインパネを見る。燃料は心配無いな。 そして車体を固定するための4本の脚――アウトリガーを設置。 プラットフォームにアネモネと一緒に乗り込み、そこにガソリン発電機と、ハンマードリルをアイテムBOXから取り出して並べる。 操作盤のレバーを操作すると、油圧アクチュエータの音と共に、俺等を乗せたプラットフォームが移動を開始した。「動いた!」「こんなの初めて動かすからな」 おっかなびっくりの操作だが――それでも、操作盤には上下、水平、旋回等々の文字が書かれているので、なんとか解る。 エンジンのONOFFも、ここから可能みたいだ。 初めての操作に苦労しながらも、鉱石が露出している場所へ到着したので、エンジンを停止。 発電機のエンジンを掛けると、一番短いドリルで岩を掘り始めた。 岩肌を叩く振動と白い粉が舞う。「マスクした方が良いかな?」 シャングリ・ラから、20枚入りの防じんマスクを購入――1500円。 アネモネにもマスクを着けさせて、ドリルを徐々に長い物に交換しながら、1時間程掛けて深さ1mの穴を掘った。 ビットは、折れずになんとかなったようだ。