「俺は禰豆子と一緒にいながら禰豆子を守るって決めました。大切な人を守る方法に正解はないと思います。だから…あなたのやり方が間違っているとは言いません」「…なにが、言いたい」「大切な人を失う辛さを背負わせたくないから、大切だから、遠ざけようとする」「…だからァ、何が言いたい」「俺も長男だから。兄ちゃんだから、分かります。でも、でも……」ギロリと睨むとぎゅっと拳を握り言葉を切る。分かってる、アイツに酷い態度をしていることは。俺が酷い態度をとった後、アイツがないていること。俺はアイツを護ると決めた。もう辛い思いをさせない為に、俺から遠ざけた。それが正しいかなんて間違ってるかなんて…もう分からない。