「クソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソ」 暗い部屋で、ひたすら呟く男が一人。「僕の方が凄いじゃん。僕の方がカッコイイじゃん全然。いやどう見たってさぁ。皆おかしいだろ。正当に評価しろよ。なんなんだよあいつ。あのクソ野郎のせいで全部台無しじゃん。気に入らねぇ。死ねよマジで。アロマも死ねよ。なんだあのクソ女。男に尻振ってメスの顔しやがって。売女が。なんでこうなる? あいつも機転利かせろよせっかく特別扱いしてやったのにクソ役立たずが。僕のファンならもっと頭良く行動しろ。ベラベラベラベラいらねぇこと喋りやがってムカつくなぁ。ほんとクソだわ。どいつもこいつもクソ。はークソクソクソクソクソクソ……」 束ねた糸をびゅんびゅんと振り回し、部屋中の物を破壊する。 男は、ずっとこうだった。 あの男が現れる前も、あの男が現れてからも、ずっと。「あーあ、僕もう怒っちゃったもんね」