突貫で作ったけど、上手くいってるはずだ」「ふはははは! これさえあれば千狼力よ! んっ、んっ、んぅ! 美味い! アズリー! 今度お前を我輩の家来にしてくれよう!」「それはどうも。ほい、オールアップ&リモートコントロール!」「「なっ!?」」 俺はゾンビキングに対して身体強化魔法を掛けた。そうか、やっぱり驚くよな。 確かに使い魔でないモンスターへの補助魔法なんて、もしかして世界初かもしれないな。「使い魔といえど、二人もいれば春華とは難度が変わっちゃうだろう? 動き見て調整するから頑張ってきな」「げ、解せぬ……!」 タラヲは渋面をこちらに向けるも、やはり二人というアドバンテージに納得せざるを得ないだろう。「――っ! ガァアアアアアアアアアアアアアッ!」 タラヲの覚醒。小さなチワワーヌがガルムへと変わる。「……ふん、やはりこちらの方が身体が軽いではないか」「タ、タラヲさん……凄いですっ!」 春華は驚いているが、ティファはそれ程驚いていない。まぁ、使い魔契約する時にガルムの時のタラヲは見ているからこんなものか。「ふはははは! 春華よ! 今宵は存分に我輩を撫でるがよい!」 中々の魔力量だな。やはりランクSに近いと称されるだけあって、狼王ガルムは別格か。 ならば……っと。「ほい、テンションアップ・カウント2&リモートコントロール!」 グールキングとオークキングにも能力強化魔法を掛ける。「解せぬぞぉ……!」「五月蠅い、やるわよ!」 さて、ティファの成長はいかに?