むぁすたー! ちょっとそこに座ってくださいっ! ひくぅ!」「いや、さっきから座ってるけど?」「むぁすたーっ! 最近ちょっとカッコイイからってチョーシに乗ってるんじゃないですかっ! いいれすか! 私あってのマスターであるように! マスターあっての私なんでぶぅ~……ひゃっく!」 何でコイツ酔っ払ってんだ? 酒がそんなに呑めないから普段は全然呑まないのに? そう怪訝に思っていると、リナが倒したであろうグラスから、ポチが食べていた肉に向かってアルコールが流れているのに気付いた。なるほど、これを食べたか。「あずり~さ~む? 聞いてますぅ~? ひくっ」「むぁすた~! そこに座ってくだひゃい! 飛んじゃらめれす~――けぷ」 どうやら飛んでいるのは俺以外の二人のようだ。 この二人を家に送ったらウォレンの所に行かなくちゃいけないんだよな。何でもギルドマスターと会わせてくれるそうだが、はて、どんな人なんだろうか。「「おかわり!」」 長い夜になりそうだな。