早速、シャングリ・ラから新品の斧を残り19挺購入する。購入ボタンを押すと、ガシャガシャと斧が落下してきた。「ア、アイテムBOXでございますか?」「その通りである!」 驚いているボリジの横で、何故か夫人が得意げなのだが。「ボリジよ、この斧を持たせて、早速森の木々を伐採させるがよい!」「承知いたしました」 俺の渡した斧を持って、人夫達がバラバラと森の中へ入っていく。 森の中なのだが魔物はどうなんだろうか? 近くに街道も通っているから比較的安全なのかな?「ボリジ様、森の中で魔物の危険性は?」「昼であれば、大丈夫だと思われますが……街道で襲われたとは聞いたことがありませんし」 昼なら安全か……だが、工事が進めば、徐々に森の中でキャンプをしなければならないだろう。「獣人は猫人だけでしょうか?」「ああ、森の中の普請となれば、黒狼に遭遇する事が多いので……その」「黒狼は犬人達の神の使いという事ですからねぇ。森の中で襲われたりすると退治せねばなりませんし……」「そういう事でございます」 なにはともあれ、少しずつでも進めないと終わるものも終わらん。 俺は早速作業にとりかかる事にした。「旦那ぁ、俺達はどうするんで?」 ニャメナが手持ち無沙汰だ。「ああ、召喚獣の飯の用意をしてくれ」「はぁ? どうやって?」 コ○ツさんの燃料消費量は1日で400Lだ。バイオディーゼル燃料を作っていたんじゃ間に合わないので、当初の予定通りに、シャングリ・ラで売っている白灯油を使う。 白灯油は1缶2600円で4L入りだ。400Lって事は、こいつが毎日100缶必要になる。