「コルネリウス、ダームエル」「ローゼマイン様の身に危険が迫っているわけでもない状態で、名捧げのような個人的なことに口出しはできません。受けられないならば、バッサリと切り捨てれば良いだけです。悩むならば、受ければ良いと思いますよ。周囲への被害が減りますから」 肩を竦めたコルネリウス兄様の隣でダームエルもわたしを助けてくれるわけではなく、ハルトムートの名捧げを推奨する。「コルネリウスの言う通り、できれば、ハルトムートの名を受けていただけると、側近一同、非常に助かります」「周囲への被害が何かあったのですか?」「名を受けてもらえた側近にハルトムートがちょっと嫉妬することがあるだけです。大したことではありません」 ……ハルトムート、そんなことをしてたの!?