昼が過ぎリビングにてコーヒーを飲んでいたところ、ピーンポーンと玄関の呼び鈴が鳴った。「あ、来た来た。はーい、今開けますねー」玄関へと消えた善逸が須磨を連れて部屋に入ってくる。「わぁ~、お久しぶりです!獪岳さん、奏くん」「須磨ねぇ、久しぶり。元気にしてた?」「はい、お姉さんは元気ですよ!奏くんも、ちょっと見ない間に大きくなりましたね!」楽し気に話している奏と須磨を横に、獪岳は立ち上がった。「おい、さっさといくぞ」「え、ちょっと待ってよ。せめてお茶くらい出させてよ!」「気にしないでください。それより、早く追いかけないと獪岳さん行っちゃいますよ」「いや、だからちょっと待てって!マイペースにも程があるでしょ!?も~、ごめん須磨さん。お茶とかお菓子とかはいつもの所にあるから、好きに食べてね!奏も須磨さんと仲良くお留守番頼んだ!」リビングから漏れる声を背に獪岳は靴を履き、玄関の扉を開いた。そのまま外へと出ていく自分に向かって善逸の怒鳴り声が響く。「いや、だから待てって言ってんじゃん!!その耳はなんのためにあるんだよ!!!」