1 もらうこと、また、もらって飲食することをへりくだっていう語。「結構な品を―いたしました」「お叱りを―する」「もう十分―しました」
2 (多く、女性・子供の用いる語)
㋐物を与えてくれ、また、売ってくれという命令の意を、親しみの気持ちをこめて促すようにいう語。ください。「それを―」「牛肉500グラム―」
㋑「…てちょうだい」の形で補助動詞の命令形のように用いて、相手に何かをしてもらうのを促す気持ちを、親しみをこめていう語。「その新聞を取って―」
3 顔の上にささげ持つこと。
「黄衣の神人神宝を―して、次々に順 (したが) ふ」〈太平記・三九〉
[アクセント]1はチョーダイ、2はチョーダイ。
[補説]電話の応対などで「お名前を頂戴できますか」などと言うが、これは正しくない。「名前を頂戴する」というのは、例えば主君の名をそのまま、またはその一部を戴いて自分や子供の名にすることである。よって簡略には「お名前をお願いします」、さらには「お名前をお聞き(お伺い)できますか」くらいでよい。平成10年代半ば頃から広がったという。