突如感じた凄まじい悪寒に慌てて周囲を見渡すが、それらしき人はおらず気が付けばその悪寒もすでに治まっていた。
なんだいまのは…?でも敵意を見せたら反応するはずのミニMAPには映ってない…気のせいか?それにしたってなんだかものすごく気持ち悪い悪寒だったな…うぅ、早く忘れる為にも魔獣討伐に行くか!
薄気味悪い悪寒を振り払うように頭を振って思考を強引に切り替えて街の外へと出て行く。しかし、その時もう少し考えていればもしかしたらその正体気が付いていたかもしれない…
「あんな極上の女に出会えるなぞ…麻呂はなんて幸運なのだ。くっひひひ……あの顔を早く歪ませてやりたいでおじゃる…フヒヒヒ…」
そんな喜悦に染まり三日月に口を歪ませた表情でとある人物を見つめていたことに…