ま、謝罪と反省の押し売りは勘弁だけどな。鮭しゃけとば。 もうあの様子なら、積極的に俺たちにかかわってくることはないだろう。 そして、これもなんとなくだけど。 ナポリたんがバスケ部を廃部にしたくない理由もあわせてわかった気がする。「……そっか。やっぱり体育教師をめざすんだね、ハヤト兄ぃは」「おう。あの脳筋ハヤト兄ぃが教師どころか大学進学したときはびっくりしたけどなー、ははは。バスケ部にも顔を出すってさ」 サラッと毒舌を交えながら軽く笑うナポリたん。 百万ジンバブエドルどころではない、穏やかで年相応の笑顔だ。 ま、年相応と言っても、いまだにリアルもっかんだけど。 ………… そういや、ナポリたんの初恋って確か──