ってなについでみたいに話してるの!? 城からの召集!? 陛下直々!? 嘘でしょう!?「え、ちょ、城から、陛下直々にですか!?」「ああ、そうだ。まあ、悪い話じゃないだろう。何か褒められたりするんじゃないか? よくわからんが」 いや、なんでそんなに呑気そうなの!?「まあ、それはそれとして、さっきの魔法使い理論についてなんだが、魔術師についても、精霊使いと近しい考え方で捉えることができると考えているんだ。つまり魔術師も変換する網目状の……」「いや、ちょ、ちょっと待ってください、トーマス先生!」「ん?私の網の目理論に何か穴でも?網目だけに」 いや、なにさりげなく上手いこと言ったみたいな顔してんの!? 別にそこまで上手くないからね! って、それどころじゃない!「じゃなくてですね! 城からの召集のことですよ。いつですか?」「これといって、日付の指定はないが、早い方がいいだろうな」「そうでしょうね!」 私は、その後、どうしても魔法使い網の目理論を話したくてたまらなそうなトーマス先生から、なんとかお城側への連絡の取り方なんかを確認した。「後ほどリョウ君の意見も聞かせてくれ。私の網の目理論に穴はないとは思うがね。網目なのに」 と、私が慌てて校長室を退室する間際、トーマス先生が最後にキメ顔で言い放った。 どうやら、火魔法大好き教頭先生は、網目大好き人間にシフトしたようだ。前書きにも書きましたが、【転生少女の履歴書4巻 5月31日(水)発売】が決まりましたので、活動報告にも告知を書きました!表紙が本当に素敵なので、見てもらえると…!このまま下にスクロールすると表紙の画像が出てますので、見てみてください! 太もも!書籍版/web版ともどもよろしくお願い致します!