「ごめんなさい」「ああ、いいよいいよ。気にするなって。あんな遠くの直径数センチの穴の奥に魔法を入れようなんて、ちょっと無理があったな」「あんな遠くの小さな穴に魔法を使ったにゃ?」「そうだ、崖は崩せなかったが、こいつを覗きながら魔法を使えるのは解った。遠くにいる魔物の退治とかも出来るぞ?」「そうにゃ! 目で見えないような遠くから仕留められるにゃ」「けど、爆裂魔法なんて使ったら、獲物がバラバラになっちゃうけど……」「う~ん、それもそうか。でも、あんな遠くに魔法を使えるのは凄いぞ!」「本当に? えへへ……」 アネモネは照れ笑いをしているのだが、マジで凄いと思う。 これは使えるぞ。