そして、お品書きウェイトレスが運んで来た料理を前にして、三人は息を呑んだ。「何だ……コレ……」「この匂い……ヨダレが……」「食べよう。とにかく」かき込んだ。貪った。味わいながら呑み込み、呑んだ後も胃袋から多幸感がこみ上げてくる。三人は会計の事など頭から吹き飛ばし、横を通り過ぎるハレンの体を捕まえてメニューをつぶさに眺め、次々に注文を繰り返した。正味二時間ほど、三人は食事に費やしてしまった。「はっ……はっ……ヤバい。息をするのが惜しい……口の中から味が薄れていく……」大粒の汗を掻きながらビルは言い、「……うぅ」マッドは泣いていた。「まさに楽園……料理までこのレベルとは……」ポーソンは紙ナフキンへと手を伸ばし、そこに置かれていた小さなプレートに目を遣った。「ん……? 料理に感動頂けた場合、チップは要りません。代わりに料理人またはウェイトレスの膣穴にお客様のチンポを頂ければ……だと……」見れば、三人より先に食べ終えた客達はハレンを捕まえ、食べ終わった皿の上に寝転がらせてソース塗れのセックスを敢行していた。その奥では、キッチンにまで足を踏み入れ、「リセ嬢……あぁ今夜も君の料理に満たされた! お礼のチンポだ! 是非子宮で受け止めてくれたまへ!」紳士がリセの裸エプロンを捲り上げていた。紳士の他にも数人がキッチンに近づき、あぶれた者はハレンの方へと寄っていく。皆、色欲と同時に感動を浮かべていた。「お、俺も……」ふらりとビルが立ち上がり、「……うん。礼儀だよね……」マッドもまた腰を上げた。だが、「二人とも……この料理に感動したのはわかる。だが……そこは割り切らねばならないのではないか……?」二人よりも人生経験が豊かなポーソンは袖を引いて若者達を留めた。「でも……」「それじゃまるで食い逃げです……お代は……チンポで……」狂信的に前へと進もうとする二人の手を思い切り引いて、「『食事代』はここへ置いていく! ごちそうさま!」ポーソンはそれこそ食い逃げのように店を飛び出して行った。三人が積み上げた皿の横には、通常の料金の倍以上の貨幣が置かれていた。