コ○ツさんで大木の根っこを掘り起こしたら、次はアイテムBOXの出番だ。 根っこをアイテムBOXへ入れて、離れた場所へ出す。力も労働力も、全く必要ない。 切り倒した木はそのまま転がして放置だ。ここに運搬用の馬車を入れるためには道路を整備しないとダメだし、ここから100km運んでも元が取れない。 10mにカットすれば、アイテムBOXに入るが……運んでくれとも言われないので、黙っている。 余計な仕事が増えるからな。「こいつがアイテムBOXか」「滅茶苦茶便利だな」「でも、持っている奴が滅多にいないって話だ」 人夫達のひそひそ話を聞きながら、再び重機の座席へ戻り――水路を掘っていく地道な作業。 そして今度は、水路上に巨大な岩だ。 少々試してみたが、このままではアイテムBOXへ入れる事が不可能らしい。どうやら土と一体と認識されているようだ。 油圧ブレーカで砕く手もあるが――アタッチメントの交換の手間を考えると、周りを掘り出して土から分離させた方が簡単だと思われる。 頭が土の上に出ているが、本体は地面の中に埋まっている模様。岩の本体より地面の下を掘り返して、ゴロリと転がせばいい。 コ○ツさんなら地面の下も9mぐらいは掘れるので、余裕だろう。 ――とはいえ、海を漂っている氷山のように、9m以上の巨大な本体が隠れていたらアウトだが。 だが、4m程掘ったところで、岩の下が見えてきた。さらにその下を掘り返す。「お~い! そっちから押せないか?」「解りやした!」 人夫達が数十人集まると、巨大な岩に丸太を差し込み、テコの原理で動かし始めた。 俺も重機のバケットの爪を岩に引っ掛けて少々アシストする。 しばらくの格闘の末、苔むした岩は地面から引き剥がされて、コ○ツさんが掘った穴へ落ち込んだ。