二日後、病床の雪野君からの手紙をもらった。
“本とお手紙をありがとう。麗華お姉さんがくれた本はとっても面白くて、よふかしして読んだら夜中に発作起こしてきんきゅう処置になっちゃった。なんてうそだよ。びっくりした?
僕が一番好きなのは冷たい心臓のお話です。麗華お姉さんはどれが一番好きですか?ぼくが退院したら本の感想をいっぱい聞いてくださいね。
入院はいつものことだから平気です。この前は雅哉兄様も来てくれて、ふたりでゲームで遊びました。それから雅哉兄様はゾンビが出てくる映画のDVDを持ってきてくれたんですけど、ぼくは怖くてまだ見られません。どうしよう…。 雪野”
鏑木―――!!