こうした領域設定の背景には、 図表 1-10に示すような、 大企業には実現が難しいベンチャー 企業ならではの事業領域が意識されてきつつあることが大きい。 技術的な実現可能性と市場の 成長性が共に不透明な事業は、 大企業では承認されにくく、 事業として取り組むことが難しい。 一方で、 先進的なベンチャー企業はこうした技術 ・ 市場とも未知数の領域に挑戦できるため、 大企業も自らが事業計画を主導するのではなく、 こうした先進的なベンチャー企業ならではのビ ジネスへの期待が大きくなっていることが考えられる。