その後、数分位してからジェルはやっと離してくれた。何で急に抱き締めてきたかも何もかも、結局分からなかった。私は思わず気になり、ジェルに問いただすことにした。気になるし、謎のままで終わるのは好きじゃない。『…あの、何で急に抱き締めて、きたの?』「……これ、見て。」そう言い、ジェルが渡してきたものは、私のプロフィール的なものだった。パッと見る限り、結構奥の奥まで調べたのだろう...正直、少し気持ち悪い。だが、目を通さない訳にもいかないので、ゆっくり一文字一文字見ていくと、気になる文章を見つけた。気になる.....というか、思わず二度見してしまう程に驚いた文章。その文章は、こう書いてあった。"羽夜の両親は、過去に何者かに殺害され他界している。"その文章を見て、頭が真っ白になって、固まってしまった。最初は嘘とか思ったが、この六人の反応からして、事実なのだろう。五人と一緒に居なかったななもりでさえこんな顔をしているのだから。......ぁ、じゃ、じゃあ、お母さん達は......誰?お母さん達がお母さんじゃなかっただけで困惑してるのに、何者かと考えると更に困惑してきた。それに、何で謝ってきたんだろう。ジェルは。私が悩んでいるのに気付いたのか、さとみはそっと口を開いて、話始めた。「…羽夜ちゃんの両親は亡くなった、これはその紙見たから分かるよな、 で、今の、羽夜ちゃんの両親は、......スパイだってよ。」言うのを少し躊躇っているように見えたさとみは、下を向いてそう言った。...嗚呼、じゃあ、私は観察されて、利用されていたのか、何時も何時も。そう考えてみるが、何故だか全く悲しくない。...予想がついていたからだろうか、夢では母、とか、父、って言ってたし。昔はそう呼んでいたのかな、何て呑気に考える。「…羽夜ちゃん、改めて聞いて良い...?」『……。』コクッ「……元の場所に、帰りたい?」その問いに、少し悩んだが、答えを決めて口を開いた。『…帰りたい、だけど、帰りたくない。』母の所には帰りたいけど、お母さんの所には帰りたくない。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー展開が可笑しな方向に進んでいってますね、はい(((それにしても、一日でhit数が1000以上いってますねぇ..。それもこれも、あほーどりさんのお陰ですね!()