他の方も書かれているとおり「TheBook」「恥知らず〜」を購入して
気に入られた方ほど、本作を購入することをお勧めしません。
全体を見ると、承太郎一行の裏でその頃DIOは…!という妄想を
細かいコラム状にして羅列した一昔前の「謎本」のようなクオリティでした。
・よかった点
DIOの生涯に「聖女」「天国」「奪う者」「受け継ぐ者」
といったタテ軸を通すことで、1・3・6部で少しずつ乖離した
彼の人となりにある程度の一貫性を持たせています。
所有的行いが巡り巡って繋がるようになっています。
荒木氏がある意味投げっぱなし気味だった整合性のパズルを
簡潔なキーワードできっちり解いた印象です。
・ひどかった点
整合性のパズルを解くかわりに大事なものが毀損されてしまいました。
ひとつめは「ディオの角色性」
後悔や敗北の恨みをキッチリノートに綴るDIOという角色が
百歩譲ってありうるとしても、それを描写してしまうことは例えば、
「吉良吉影が虐待されていたエピソード」を公式化するようなものです。
この小説のように書いてしまうとどうしたって絶対 ... 继续阅读 ›