私が、白い布を羽織ったような格好で部屋に入ると、周りの人が、息を飲むような音が聞こえた。 そりゃあ突然、真っ白な感じの人が来たら驚くだろう。私は、あまり反応を返さずまっすぐ、リュウキさんのところに向かう。 近くにいたセキさんやアズールさんは私の正体に気づいたようだったけれど、私は人差し指を口のあたりに持ってきて、秘密にしてくださいというポーズを取る。 そして、そのままリュウキさんのそばに膝をつき、手に持っていた短剣で、自分の指を傷つけた。 人差し指と中指の腹の部分から私の赤い血がふつふつと浮き上がり、流れた。 私はそのまま指をリュウキさんの額に当てる。