みんなも俺と同じく最悪な印象しか残っていないようだ。「アイツらの仲間が懲りもせずにここに来たんだ。追い返すのを手伝ってほしい」『フン、追い返すなど手緩い。嫌というほどぶちのめしてやればいいのだ』 フェルが歯をむき出しにしてそう言う。 いつもならば窘めるところだけど、今回は……。「場合によってはそれもありだ」『ほう』 一人で門を守ってるバルテルに手を出してたら、いくら何でも俺だって容赦しないぞ。 俺とフェル、ゴン爺、ドラちゃん、スイは急いで門へと向かった。◇ ◇ ◇ ◇ ◇「無礼者がっ! 儂を誰だと思っている!」「お主が誰かは知らん。だが、誰であろうとここを通すわけにはいかん! お主は家主の許可も得ずに他人の家にズカズカ入り込むつもりなのか?! 無礼はどっちじゃ!」 門のほうから、激昂する声とそれに言い返すバルテルの野太い声が聞こえてきた。「ドワーフ風情が生意気を言いおって! かまわんっ、門を壊してこのドワーフは斬って捨てろ!」 大柄な男が剣に手をかけながら門を蹴破ろうと足を上げたのが見えて、俺は大声で叫んだ。「ヤメローッ!!!」 既の所に駆け込んだ。「ハァハァ……、バルテル、大丈夫かっ」「おお、来てくれたか。助かった」 いつもは豪胆なバルテルも、俺たちを見てホッとしている様子。 そして、俺たちが到着してすぐに、ペーターがタバサ、ルーク、アーヴィンを連れて現れた。 もちろんみんな完全武装だ。「バルテル、手間をかけたな。もう大丈夫だ」 そう言いながら門の外を見ると、ブリクストで見たルバノフ教のやつらと同じような派手な服を身にまとった成金ぽい集団と金魚の糞のように付き従う用心棒と思われる図体ばかりデカいガラの悪い輩の集団が。 まったくいつ見ても品のない集団だ。「バルテル、タバサ、ペーターは後ろで待機していてくれ。ルーク、アーヴィンは……」 双子にはこっそり、冒険者ギルドと騎士団に連絡するように伝えた。 元冒険者のみんなは大きく頷いて、バルテル、タバサ、ペーターは俺たちの後ろに立って成金集団に睨みを利かせて、ルーク、アーヴィンは静かにその場を去っていった。『フェル、ゴン爺、ドラちゃん、スイ、みんな頼むぞ』『うむ。いざとなれば細切れにしてくれるわ』『ああ。儂のドラゴンブレスで灰も残らんようにしてやるぞ』『俺の氷魔法で串刺しだな』