この髪をはむはむして引っ張っているのは毛づくろいなのか!でもベアたん、ダメだ!私の髪には化学物質がたくさん塗られているのだから、体に悪いよ!舐めちゃダメだ!あぁ、私の髪の毛よだれまみれ…。
犬バカ、なんとかしろ!
「ベアたん喜んでる、喜んでる。自分と同じくるくるヘアーだもんねぇ。仲間に会えて嬉しいねぇ」
「いや梅若、吉祥院さんが限界だ…。助けてやれ」
「そうか?吉祥院さん、限界?そっか。じゃあベアたん、こっちおいでー」
私が全力で限界だと訴えると、犬バカ君がやっとベアトリーチェを後ろから抱えて引き離してくれた。それでもベアトリーチェはぎりぎりまで私の髪を噛み続けていた。
「吉祥院さん、大丈夫?!」