まず「サチライト」とは、商品名です。
有名になったためこの商品で処理しためっき外観を一般的に“サチライト(外観)”と呼ぶようになったのだと思います。
「セロハンテープ」や「ジープ」などと同じで、有名になったため一般名詞化した例です。
別の表現では、JIS H 0404で言うところの「ビロード状めっき」
JISでは無いですが、「梨地めっき」と言うこともあります。
半光沢は、若干外観が違う。(めっきも違いますが)
以上を踏まえて。
①工程は、ほぼそのとおりです。銅めっきを抜かすこともあります。鉄や銅素材上にいきなりサチライトをつけて終わりということもあります。
②粉末は正式な製品名があります。
現場の人がそういう風に呼んでいることはあると思います。
③現場的には光沢を無くすことを「サチライト処理」と呼ぶこともあります。
④一般的(どこの一般かは微妙ですが)には、梨地処理などと呼びます。
JISに則った方法で図面を書かれるなら、「ビロード状めっき」がいいでしょう。ただし、(外観が)ビロード状(になる)めっきは「サチライトだけではありません。ほかにも商品があります。
最終的には外観見本を見ながら、仕様を決めればいいでしょう。
めっきの世界は、JISが浸透していない?のでJISとおりに書くと通じないことがあるので、現場の人とのコミュニケーションはしっかりととりましょう。