セカンドは一から説明するように言う。 記者たちは今更「取材していません」と嘘は言えなかった。後ろでヴォーグ本人が見ているからだ。「構いませんが、何を書かれても文句は言えませんよ」 人垣の中で、記者の誰かがそんな捨て台詞を口にした。 それはセカンドに対する脅しのようなもの。しかし、当のセカンドは「はいはい」と気にも留めない様子。 そして、ヴィンズ新聞の記者が、ぼそりと呟く。「あーあ」 そう、あーあ、である。 彼は知っているのだ。ほぼ間違いなく、あの新聞社へあの恐ろしい軍師が訪ねることになるであろうと。 不満げな表情で去っていく記者たちを見ながら、そんなことを考えていた彼は、小さく勝者の笑みを浮かべた。「さて、じゃあ聞こうか」「はい。それではまず、今回の試合において新たにお披露目となった魔物の特徴などについて――」