リーリアがそう言うと、ベティーはにこやかに頷いた。「しっかし悪魔化ってのは厄介だな。ポチがいなかったら俺たちボロ負けだったぜ?」 ブルーツは先の戦闘を思い出すように言った。 銀の三人とポチが相手したのはクリート。かつてフォールタウンを襲った張本人。思えばあれもイシュタルの指示だったのだろう。「危機感をもって当たったつもりだったが、予想以上だった事は拭えない。銀の中でも集中的に鍛える事が必要だろう」「レベルも上げたいわよね」 頬杖を突くベティー。 するとリーリアがすっと立ち上がった。 はて? ブルーツが勝手にエールを飲んだ事にご立腹なのだろうか?「手がない訳じゃないわ」 なんですと?「モンスターの群生地があるって事?」「そうよ。ただ場所が場所だけにちょっと手間かもしれないわ」「マジかよ! そいつぁ一体どこなんでえ?」 皆が注目する中、リーリアは少しだけ鼻をすんと鳴らしてから言った。「まずはトウエッドへ」 どこに行くにも、俺たちの次の目的地はトウエッドのようだ。