「おう、プルム。てめェが攻撃しろ」「うっす、兄貴!」 一方その頃。ジャストとプルムのペアは、キュベロたちと同じくオオカラテザルを発見していた。 戦術としては、初撃はステータスの低いプルムが、その後の戦闘はジャストが受け持つようである。「うらっ!」 プルムによる5級の《歩兵弓術》が、オオカラテザルの腕にヒットした。 プルムは【弓術】をメインに上げている。言わずもがな、【弓術】をメインとするジャストに憧れてのことだ。「よし、偽物だな。いや、本物か? まァいいや、後は俺に任せとけッ!」 オオカラテザルは、レイスではなかった。怒り狂って二人へと突進してくるのが何よりの証明。 ジャストは弓を引き絞り、五段の《銀将弓術》を放つ。「ウゴォッ!」 頭部に直撃。クリティカルヒットし、オオカラテザルは一撃死した。「ひゅーっ! すげぇや! 流石は兄貴だぜ!」「まァ、こんなもんだ」 手を叩いて喜ぶプルムと、弟分に良いところを見せることができて上機嫌のジャスト。 最も戦力の低いこの二人組も、レイスの捜索は概ね順調と言えた。 こうして、キュベロとリリィはパワフルに、ジャストとプルムは軽快に、エルとエスは阿吽の呼吸で、コスモスとシャンパーニは喧嘩しつつ、イヴとルナは黙々と、セカンドとあんこは超スピードで、日暮れまでレイスの捜索を続けた。 初日は、何一つ成果なく終了。 二日目も、三日目も、あっと言う間に過ぎ去り。 四日目は、シルビアとエコのペアにも手伝ってもらったが、それでも成果は出ず。 ……残り、二日。 なんとしても、テイムしなければならない。 セカンドたちは、まさしく背水の陣で、レイスを追い求める……。