俺はそう思いながらも、桃井に笑顔で返す。「まぁ、そう言ってもらえて嬉しいよ。それで、他・の・奴・ら・も使えるようになったか?」 自分でも意地が悪いとは思いながらも、桃井にそう尋ねた。「も、もちろんだよ! みんな喜んで使ってるよ!」 桃井は少しどもりながらも、そう言って笑顔を見せる。 こいつは本当に……。 俺はそんな桃井に呆れるが、現状これ以上問い詰める事は出来ない。 問い詰めればなぜ知っているのかって事になる。 まぁ、今は桃井がしたいようにさせておこう。 それで夜遅くまで残る様になれば、その時苦言を言えば良いだろう。 とりあえず今は、折角桃井と学校で話せるのだから、楽しい会話をしたい。 俺はそう結論付けると、昼休み一杯まで、桃井とラノベの好きな作品について語り合った。 ……もちろんその後、再度ポンコツ教師には説教をしておいたのだった――。