戦いの後処理 王都へ行く途中、イベリスという街へ寄ったのだが、そこの冒険者ギルドから面倒な仕事を押し付けられてしまった。 その仕事とは、ゴブリン退治。そして農民達と一緒に、子鬼退治をしたのだが、そこには沢山の犠牲者の遺体。 その遺体を埋葬するために、俺はコ○ツさんを召喚した。「おおっ!」「ひっ!」「なんじゃこりゃ!」 突然、目の前に現れた鉄の巨体に驚く農民達を尻目に、深さ4m程の穴を掘ると、その中へ死体や骨を入れて埋め戻した。 通常なら浅い穴を掘るだけでも1日仕事だが、俺のアイテムBOXと重機があれば30分も掛からない。「すげぇ……鉄の魔獣だ……」「ナンマンダブナンマンダブ――成仏してくれよ。皆が頑張ってくれたから、今回は召喚獣の出番はなかったけどな」 いや、この世界の神様は違うだろうから、成仏は拙いのか? 足場を昇って中に戻ると、ゴブリンの死体が山積みにされていた。そしてアネモネの魔法で乾燥させた後に火が放たれた。 生身の死体は水分で燃えないが、乾燥させれば松明のようによく燃える。 ゴブリンの死体もゴミ箱へ入れればいいのだが、こんな物を入れたくはない。 それに、ゴミ箱があるのは皆に秘密にしているしな。「旦那、結構銀貨があったよ」「にゃ」 獣人は数が数えられない。パッと見だが金貨が数枚と50枚程の銀貨と銅貨があるようだ。 ゴブリンは金を使ったり買い物をする事もないらしいので、ただ集めているだけなのだろう。 彼等は経済活動もしないらしいからな。何の生産もせず、ただひたすらに人の物を奪うだけの存在なのだ。「あと、これもあったよ」 アネモネが見せてくれたのは、汚物塗れの黒い本。「これ魔導書か?」「多分そうだと思う。中身は回復って書いてある」「おおっ! ついに回復系の魔法が! 棚からぼた餅、鰯網で鯛! 後で綺麗にしような」「うん!」 臭いので、とっととアイテムBOXへ突っ込む。 遺跡の中は片付いたので、足場を収納して遺跡の外を片付ける。 コ○ツさんで大穴を掘り、ユ○ボの排土板でゴブリン共のバラバラ死体を穴の中へ押し込んで埋め戻す。「わはは! 孫に自慢したいと言ったが――鋼鉄の魔獣や、いきなり現れる鉄の管を使った足場。これが、ありゃ城攻めだって出来るじゃねぇか」「そうだな、それは可能かもしれないな」「こんなの話しても、孫に信じてもらえないぜ?」「子供なら荒唐無稽な話は大好きなはずだから、見たまま話せばいい。多分、目を輝かせて食いつくと思うぞ」「しかし、ゴブリンを50匹以上討伐して、かすり傷を負った奴すらいないなんてな」 切り取った耳を勘定した結果ゴブリンは53匹いた。結構な大所帯だ。「まぁ、運が良かっただけさ。勝負は時の運ってな」「ふぅん――本当に実力あるってやつは、そういう言い方をするんだよねぇ」 助っ人の三毛の女がコ○ツさんを見上げているのを横目で見ながら、皆から武器とシールド、そして集めた矢を回収。 アイテムBOXからトラックを出すと、その荷台へ生き残った女達を乗せて、新品の毛布を被せてやる。 1人は受け答え出来るが、1人は朦朧――最後の1人は息はあるが、意識はない。 ベルがやって来ると荷台に飛び乗り、女達をクンカクンカしている。