えっと……」「突然何を言い出すんですの!?」「主。指をぱくってすればいいの?」ん?ん?んーーー???んんんんんん!!?「何をまさかそんな馬鹿な!」「いやいや。なかなかいないぞ。自分の妄想を口に出す奴」「俺が妄想を口に出していたとおっしゃられるでござりますか!!?」「なんだその話し方。ああ、後ろから密着されるところから、指を口に含ませるところまでな」「あっはっはっは。殺してくれ!」「それよりいいのかそっちは」「そうだった! ウェンディさん違うんです!!」「ッ……」ウェンディは顔を赤くして目を逸らしてしまった。「そ、その恥ずかしいですが、ご主人様が望まれるのでしたら……」「違うんです! 冗談なんです! ジョークなんです! ただの妄想なんです!」「あ、それでしたら私がしてさしあげましょうか?」「ちょっと黙ってろ色男!! 今俺の人生において一世一代の土下座をするから! ウェンディ頼むからこっちを向いてくれ!」ウェンディはしばらく顔を真っ赤にして俺のほうを向いてくれなかった。せっかく積み上げてきた俺の好感度がまさかの真っ逆さまなんじゃなかろうか!土下座で足りますか? 五体投地しますか!?頼むからウェンディこっちを向いてよ!あとシロ! まだ指切ってないから指を咥えようとしないでいいから!でも引かないでいてくれて、なんかありがとう!「……まあなんだ。確かにあの胸だしな。気持ちはわからんでもない」ダーウィンの優しい慰めが余計に俺の心を削っていく。しくしく……。