出会いは、兄の紹介によるものだった。暗い血みどろの世をその俊足で駆け抜けた黄色い少年は、黄色い少女となって再び自分の前に現れた。その変わらぬ姿に涙がこぼれ落ちそうになったのを今でも覚えている。そんな自分をみて彼女も気付いたのだろう。互いに目を潤ませながら、私達は「初めまして」と挨拶をした。兄と姉が彼女から目を離したその一瞬の隙に、自分の連絡先を書いた紙を彼女の掌に滑り込ませる。どんくささではこの家の誰にも負けないという自信があるが、それでも自分は元くの一だ。こんな芸当は朝飯前である。彼女は黄色い瞳を驚きに見開いた後、ふわりと笑ってうなずいた。それから、私達は互いに連絡を取り合い密やかに交流を重ねた。あの頃と同じように。彼女とは……いや、あの頃のことを考えるのならば彼と言ったほうが良いのだろうか?彼とは前の世でも時折逢瀬を楽しんでいた。しかし、それは決して変な意味ではない。抱く情の種類は異なれど、同じ人を慕った同志との語り合い。自分を含めたくの一三人組と彼含めた同期三人組。その中での互いの立ち位置がどこか似通(にかよ)っていたのも仲が深まった一因かもしれない。