」そういえば猫って一日20時間寝ているらしいけど、少しのことで起きてしまうんだったな。眠りは浅いのかもしれない。「ウェンディはまだ寝てるの? 起こす?」「いや。反応が可愛いからいたずらしてた」「ん。シロにもいたずらする?」「いや起きてるしって、上に乗るなよ」「特等席」そういって俺の腹の上で丸くなり、尻尾をぴしぴしと足にぶつけるシロ。頭を撫でてあげると、いつものように自分の気持ちのいい部分を撫でてるところに当ててくる。その反対の手でウェンディを撫でると、もそもそとウェンディが起きてきた。「おふぁようございます……」「まだ眠そうだな」「ふぁい……。んんーご主人様ぁ……」寝ぼけているのかぎゅーっと抱きしめようとしてシロに手がぶつかりふらふらとそちらに目を向けると、かっと目が見開いてわなわなと指を指す。「ご、ご主人様? なんでシロは上に乗っているのですか!?」「特等席」「シロばっかりずるいです!」「ウェンディは重いから無理」「重くありません! 太ってません!」「乳に余計なお肉がついてるから重い」「余計じゃありません!」「余計じゃない!」