轟々と温風が出る中で、彼女達が髪の毛や毛皮を乾かしている。 その後、湯冷めしないように、身体を温めながらアネモネと一緒にお勉強。 風呂に入ったせいか、アネモネも直ぐに寝てしまった。 俺も寝るとしよう。 ------◇◇◇------ 次の日から、俺のバイオディーゼル燃料作りが始まった。 おおよその要領を得たので、撹拌機などを自作してから燃料の合成を開始した。 撹拌機はセメントなどを撹拌するのに使う物を使い、撹拌用のプロペラは腐食に強いステンレス製を選んだ。 そいつを自作の木製フレームで支えて撹拌を行う。 回転の制御は汎用のインバータを使い――M菱製をチョイスしてみた。 電源ケーブルを切断してビニルの被覆を剥き各機器を接続する。 エンジン発電機――インバータ――撹拌機――という構成になる。 ――そして、50Lのキャノーラ油を2回処理して、約95Lのバイオディーゼル燃料を得る事に成功した。 これでしばらくは燃料が保つだろう。副産物で出たグリセリンはステータス画面のゴミ箱へ直行。 グリセリンから石鹸を作ったり出来るのだが、石鹸ならシャングリ・ラでいくらでも買えるし……無用の長物と判断した。 有機物なので、肥料に使えるという話もあるのだが。 だが、バイオディーゼル燃料の精製に付きっきりになっていたせいか、アネモネをすっかり放置してしまっていた。 そのせいで彼女の機嫌がすこぶる悪い。「なぁ、アネモネ機嫌直してよ」「知らない」 俺のごきげん取りに、彼女がつれない返事を返してくる。「新しい絵本を買ってあげるからさぁ」 ピクリと彼女が反応したが、それだけでは効果が薄いようだ。「それじゃ、アストランティアの街へ行ってみようか?」「本当?!」「ほんとうにゃ!」「ああ、そろそろアイテムBOXの中に、ミャレーとベルが捕ってきた獲物が溜まってきたしな」「わぁ~い!」 泣いたカラスがもう笑っているよ。やはり、まだまだ子供だ。 何故かミャレーも一緒になって喜んでいる。