それから2時間程、勉強したり料理の下拵えをしたりをしてから灯を落とす。「はは――森猫が一緒のベッドに寝てるなんて、こんな事を言っても誰にも信じてもらえないね。神様の使いと仲がいいなんて、あんたが神様じゃないんだよね?」「とんでもねぇあたしゃ神様――そんなわけないな」「そうか……」 しかし、広いダブルベッドといえど、4人で寝て森猫も寝るんじゃ狭いぞ……。 アネモネやベルは、いつも俺の上に乗ってくるし。もっと広いトリプルベッドってないのか? シャングリ・ラで探してみたが、それはなかった。 だが連結ベッドというのを見つけた――しかし高い! 10万円以上する……。 う~む、悩む。 しかし、これを置いたら部屋の中がベッドで一杯になるな。 まぁ起きたら、ベッドはアイテムBOXへ入れるので問題ないのだが。 ------◇◇◇------ ――次の朝。 皆で朝食を食べた後、街までプリムラを送っていく。勿論もちろん、ニャメナも一緒に出勤だ。 プリムラは朝早く起きて、1人で料理を作っていたらしい。 こうやって彼女の父親――マロウさんもゼロから、のし上がったんだろうな。 しかし俺の料理が美味かったからと言っても初日から完売とは、やはり彼女の商売の才能は非凡な物があるようだ。 プリムラを街へ送った後、家へ帰ってきた。 さて、これからどうする? そろそろ、行動範囲を広げたいところなんだが、森の奥には魔物がいるしなぁ。 湖を渡るのも、なんだか怖い。大体、俺はほとんど泳げないしな。 プールの端から端まで泳ぐぐらいで精一杯だ。バイクで、湖の岸をぐるりと回る手もあるが――。 その時、俺の目に少し離れた場所にある滝が目に入った。「そういえば、崖の上にも森があるな」 元世界のギアナ高地のような隔離された地形なら、植物だけで鳥以外の動物はいないかもしれない。 それに前人未到なら採取されていない植物は大量にあるはずだ。 魔物がいなくて植物がある――。 ――次は決まったな。崖の上に登ろう。 そうと決まれば、崖の偵察へ向かう。滝のところへは行ったのだが、まだ崖自体は調べて無かった。 崖までは100m程なので歩いて向かう。 目の前まで来るとマジで巨大な壁、ほぼ90度にそそり立つ大崖――高さ10mぐらいか?