さすが大家さんがデザインを考えただけあって機能的で素晴らしいデザインの制服よね。出産後に最初に迎える危険日が今からすごく楽しみ。 ま、それはそれとして……こうして集まると、周りにいる看護師全員のお腹をつい見てしまう。「さすがに最近は『妊娠してる』って実感が大きくなったわね」「うん。でも、おっぱいが大きくなったのはちょっと嬉しいかな?」「あれ、ちょっとだけなの?」「もう、いいじゃない。本当はちょっとじゃなくて、すごく嬉しいですっ、はい、これでいいんでしょ?」「そうそう、人間素直が一番よ」 談笑していると大家さんが事務室に入ってきた。スタッフ全員が揃っていることを核にすると笑みを浮かべた。 毎日、何人もの女性を孕ませようと忙しく種付けされているというのに、そんな忙しさや披露を少しも表に出さないだけでも尊敬に値するのに、ときどき訪れる初診の女性も積極的に孕まるのを何度か見たし、本当に大家さんは男性として……ううん、多くのメスを孕ませるという本能のままに行動する最高に素晴らしいオスだと思う。「お待たせしました」 ちなみに現在のスタッフは、医師と職員の皆さんは病院が開業する直前に出産しているので今はお腹はすっきりしていて次の妊娠待ちの状態で、私たち看護師は同時に妊娠している。それぞれお腹の膨らみ具合が違うところがやはり妊娠を経験してみないと知ることができなかったと思う。「さて、看護師の皆さんは安定期を迎えて無事赤ちゃんも成長しているようですね」「はい、ありがとうございます」「まだ数ヶ月先ですが、看護師の皆さんが出産ということになると、出産予定日がほぼ一緒ですので看護師不足ということになります」 そう、医師と職員の皆さんは開業前に出産しているので問題は無かったけれど、私たちは妊娠した時期が時期なので開業後の出産になることは確実だった。 そうすると、この病院で動ける看護師がいなくなってしまう。そのことが何より心配だったんだけど。 そんな私たちを前に、大家さんは事務室のドアの向こうへと声をかけた。「実は既に対策はしてあります。皆さん、入ってきてください」『はいっ』 大家さんが声をかけると、ドアを開けて数人の女性が事務室に入ってきた。全員が看護師の制服姿で……ただ、その入ってきた数人の女性の中に見知った顔を見つけて思わず唖然としてしまう。「彼女たちが皆さんの交代要員として正式に採用された看護師の皆さんです」 しばらく声もあげられずにいた私だったけど、状況を理解した瞬間、思わず驚きの声をあげてしまった。「ええーっ、なんで?」「やほー、絢」「ふふっ、驚いた?」