「あーー、なにコレ! え、え、端っこに見えるのってまさか、この古代迷宮!? ほらほら、オアシスあるじゃん!」 ぱちくり赤ん坊が瞳を丸くしているのは可愛らしいが、視界の向こうには戦場が広がり、そしてテーブルには山と盛られたフライドポテト。見事に彼女の瞳はあちこち目移りをしてしまう。 テーブルに腰掛けていた者達のうち一人、北瀬は困ったような顔をすると立ち上がった。「やあ、見つかっちゃったね。仕方ない、イブにも秘密会議に加わってもらおうか。ただし秘密は絶対に守ること」「え、ひみつかいぎ? うっそ、超楽しそう! あたしも入れて入れてー!」