そんな質問に答えて、六人は黙り混んでいた。...黙り混むほど、変な事を言っただろうか。空気が重くて、言葉なんて出せずに下を向いてボーッと考える。まず、何でお母さん達はスパイ何てしていたのだろう。そもそもスパイなのか...、本当に情報を聞き出すだけだったのだろうか。...あんなに、愛を貰っていたからか、まだ信じられない自分がいる。何て思っていると、今度はジェルの謝罪の言葉を思い出す。これに関しては本当に分からない。何で抱き締めたのか、それを聞いたときに、この紙を見せてきた。そして、私の本当の両親は殺された。...考えれば分かる問題じゃないか、きっと、私の両親を殺したのはこの六人だ。確信は無いけど、きっとそうだと願い、彼らに更に空気が重くなるのを承知で聞く。『…私の両親を殺したのは、お前ら?』「……正解、羽夜ちゃん鋭いね、そうだよ、俺らが殺した。」私がその言葉を放つと、ななもりは正直にそう答えた。......やっぱり、そうだよね。でもさ、でも、何でだろう。不思議と、怒りとか悲しさとか憎しみの感情が一切湧いてこない。狂ってしまったのだろうか、それとも、元両親に残虐なことでもされたのだろうか。..いや、後者は無いか。そんなの私の記憶にない。子供の頃の記憶なんて宛にならないけど。もう、分からなくなってきた。小さく"...はぁ、"と、溜め息を付く。「…羽夜ちゃんってさww ほっw ほんとに溜め息多いねww」そんな、場の空気を読まない莉犬に、少し驚くがそんな笑いながら言われると、悪口なのかな、何て思ってしまって、思わず謝ろうと口を開く。『…え、え....?....っと、ごめん....なさい...。』「あっ...いや、ご、ごめんね!謝らせたかった訳じゃないのおおぉぉ!」「うわー莉犬女の子悲しませた~w」「うるっせぇジェル!」何て言う会話に、思わずくすっと笑う。普段、こんな会話を繰り返しているのなら、相当仲が良いんだな、何て思っていると、笑っている私に気づいたのか、るぅとは此方に向かって口を開き、「…羽夜ちゃんは、笑ってた方が似合いますね。」とだけ言って、ニコッと私に笑いかけた。その時の私は、あまり意味が分からなかった。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーうん皆様に感謝しかない((((総合78位、stpr関連ランキング一位。hit数1500越え。本当にありがとうございます!