生地を手に取り、千寿郎は四角く、なほ達は丸く其々に形を作っていく。綺麗に並べられた生地の上に焼き色用の卵黄水を刷毛で塗り、黒ゴマを振りかけたら、あとはオーブンに入れて焼きあがるのを待つだけとなった。時々オーブンを覗いてみて焼き色を見ながら卵黄水を付け足す。焼き上がったスイートポテトは綺麗な黄金色に艶が出ていた。まだ熱いそれを冷ましている間、先生が用意してくれたラッピング用品を選び、スイートポテトを包めば完成である。プレゼント用を除いて余ったものは皆で食べる事にした。「美味しく出来てますね」「はい!しのぶ様達にも喜んで貰えます」