木材は、太いか厚いとゆっくり燃え(約06~10/分)、その考え方が準耐火構造の「燃えしろ設計」に導入されている(「ポイント05」を参照)。ただし、消火しないと最後には燃え尽きて建物は倒壊する。耐火木造ではこの倒壊を防止しなければならない。知っておきたいのは、「木材はゆっくり燃えるのは得意だが、いったん燃え始めると自分で消えるのは大変不得意だ」ということである。つまり、耐火木造には「躯体が燃えないか、燃え続けない工夫」が必要となる。それは、図2のように、主要構造部だけでなく、主要構造部の接合部や開口部、貫通部にも求められる。