自身も認めるラブソング「くだらないの中に」
ラブソングを書いたという認識が初めて星野源の中に生まれたのが1stシングル「くだらないの中に」(2011年)だ。
歌詞の中に登場するのは老夫婦からぐっと若くなったカップル。2人は髪の毛の匂いを嗅ぎあって、くさいとふざけあったり、傷つけ合ったりするのだが、“くだらないの中に愛が”という10文字に恋愛観を凝縮させているのがスゴイ。
というか、これぞ愛の心理かも。見過ごしてしまいそうな何気ないことの中に大事なものがあるということを何だかホントに匂ってきそうな言葉で描き出している。