「……ん……っ」 誰かに頬を撫でられたような感覚で、失ったはずの意識が呼び戻される。 ゆっくり目を開けると、そこには、私の最愛の人が立っていた。「これ飲んどけ」 ポーションが渡される。 ……ああ、そうか。私は、負けてしまったのだな。「…………?」 よろよろと少しだけ上体を起こし、高級ポーションを飲んで、周囲を見回す。 てっきり控え室かと思っていたら、そこは、まだ闘技場の中心であった。「????」 では、何故、セカンド殿がここに……?「――注目! これより、エルンテ鬼穿将と、セカンド・ファーステスト一閃座による、エキシビション・マッチを行う!!」 ……う、嘘だろう?「な、何故! 儂は聞いておらんぞ! 拒否す――」「キャスタル王国国王マイン・キャスタルの名のもとに命じます。エルンテ鬼穿将、セカンド一閃座とのエキシビションに応じなさい」「…………へ、陛下」「さあ、位置へ。エルンテ鬼穿将」「逃げ場はないぞ、ジジイ」