――その夜。 暗い湖面に月が映る夜。女の叫び声が、漆黒の森の中に響く。 木の上のツリーハウスで、プリムラを丹念に可愛がってあげると――屋敷で何があったのか詳細が解った。 俺の所へ子爵夫人がやって来たのは――どうやらプリムラが、俺の魔法について口を滑らせたのが原因らしい。 だが、故意に俺と貴族を引き合わせようとしたわけではないようだ。 あの夫人は、プリムラの話を辿り、俺の魔法に一縷の望みを託してやって来たのか。 まぁ、過ぎてしまった事は仕方ない。 仕事をこなして、アネモネのためにレアな魔導書をゲットしないとな。