近頃は、いろんな場所で、所老夫婦が連れ立って買い物をしたり仲よくリュックサックを背負ってハイキングに出かけたりする姿を目にする。
不幸にも伴侶をなくしてしまった人もおられるのだから、夫婦そろって老境を迎えられた人は、かなり運もよかったのだ。
せっかくここまでできたのだから、後はできるだけ長持ちさせたいという意識が、ことところ顕著にあらわてれいるのかもしれない。が、はつらつとした女性陣にくらべ、どうも男性陣はもうひとつ元気ないように見える。
それにつけても思い出すのが、かつて私が科学番組「ウルトラアイ」を司会していたころに行ったストレス実験である。
ストレスに対しての反応は男と女でどう違うかを、サルに託して調べた。サルはつめたい水につけられるのが大変なストレスなにる。そこで、年齢も体格もおなじで元気なオスとメスのサルを、一時間半、水につけて、そのあと内視鏡で胃をのぞいてみたのである。
先ずメスの猿の胃はそのままで何も変化もない。だが、雄の猿の胃壁はかなり出血して胃潰瘍の前兆のようになっていた。メスより雄の方がストレスに対しては弱いのである。その原因は、女性には黄体ホルモンとか卵胞ホルモンという、男性にはないホルモンが分泌され、心理的不安をやわらげたり、血管の弾力を強めたりしているかららしい。ストレスに関しては女性の方は強く、それが男女の平均寿命の差となって現れている。ストレスは足し算でなく掛け算でやってくるという。どうか男性諸君、ストレスに弱いことを自覚して、年を取ってからいやなことまで我慢してやらないでほしい。ストレス 解消に酒やゴルフもいいが、すべて楽しくやるべきで、いやな奴と飲む酒や無理なゴルフづきあいはストレスを増幅させ、寿命も縮める。