ドラマcdの、子供時代におそらくあのオーデションで役を譲ると冬沢から言われて、深く傷つけられた千秋は、そこで一旦絶望して、冬沢と友達として、ライバルとして対等になりたいという夢というか、目標を諦めてしまった、これ以上それを望んでも自分が傷つくだけだから、この時点で千秋は冬沢は自分のことなんて、格下の相手としか見てないと思い込んでしまった。だから冬沢を見切って、友だちであることも(友だちであり続けることも苦しいから)、千秋の方からやめてしまった。そして、そういった千秋の気持ちや事情を何も知らない冬沢も、千秋から態度を変えられて傷ついた(という想像ですが)。なんで態度を変えたかもおそらく当時は理解してなかったから(今はどうなのかはわかりませんが)、余計に悩んで、でも千秋と話せないし、千秋のことを考え続けること自体が苦しいから、次第に冬沢の方も千秋を切り捨てる、というか千秋について考えないことを選んだ。そしてここからは(ここまでも想像でしかないけど)ほんとに私に都合の良い妄想というか、アニメに寄った考え方なんですが、おそらく千秋は対等になることをあの日に諦めてしまったけど、冬沢のことを嫌いになったわけではなくて、嫌いになんてなれなくて、冬沢のことは諦めきれなかった。目標を諦めることと、人との関係を諦めることは=ではないと思っているので。それは、冬沢も同じで、そもそも冬沢は千秋のことを嫌いなわけではない。嫌いじゃないから千秋から見限られた時、苦しんで悩んで、これ以上傷つきたくなくて千秋のことを切り捨てたというか、考えないようにしたんじゃないかと思うので。なんとなく、千秋と冬沢は、全く同じではないけど、嫌いだから切り捨てるんではなく、好きだけど、好きだからこそ、そばにいたり考えたりするのが苦しくて辛いから、傷つきたくなくて切り捨てた、んじゃないかな、と。そして千秋はそれをけっこうずっと引きずって切り捨てたことを後悔するけど、冬沢は切り捨てたあと、振り返らないようにしているのかな、と。それでも、一度自分から友だち関係を見限ったけど、千秋は冬沢との関係を諦めきれなかった。それに役者という夢も。だから努力したし、その努力でスター枠にも華桜会にもなった。そしておそらく、冬沢に自分を見てほしいという思いも捨てきれなかった(冬沢は最初から千秋を見てないわけではないんだけど…)4thドラマcdやスプーンの記事、そして今回のドラマcd千秋貴史を聞いても、やっぱり千秋は冬沢が好きで、冬沢のそばにいること、友だちでいることを諦めたくなかったんじゃないかな、と思っています。許せないことはあるけど、今の千秋にあるのは、冬沢に自分を見てほしいという思いと、やっぱりそばにいたいという思いなんじゃないかなと。だから不信任決議でも冬沢のそばにいることを選んだし、今度は冬沢を見限りたくなかった、味方(と言っていいのかわからないのですが)でいたかったんじゃないかなと思います。四季くんのことを諦めようとしていた冬沢が、四季くんを諦めなかったのは、千秋が自分のことを見放さなかった、見放せなかったということを知ったからだし、私は最終幕で千秋が「俺がそうだからな」言って微笑んだ後に、冬沢が「たかふみ…」と言って瞳を閉じてそのままステージの光に包まれていった瞬間、あの時に冬沢と千秋の二人の間で止まっていた関係が前に進み始めたんだと信じているので。春と夏の行動もですが、千秋が冬沢を諦めなかったことが、冬沢に四季を諦めない最後の一歩を踏み出させたと思っているので。あとこれは蛇足ですが、千秋はもう癖みたいになってるのかもしれないけど、これからはもうすこし冬沢に嫌味言ったり突っかかったりしないようにしたら、おそらく冬沢も倍返しで言い返しては来なくなると思うよ…冬沢負けず嫌いっぽいので、売られた口喧嘩は倍返しにして返してるイメージがあるから。そしてやっぱり行き着くところはいつも同じなんだけど、千秋って冬沢のこと好きだし、好きだから許せないのにそばにいるし、見放せなかったんだよね…と思います。おそらく昔から変わらず、冬沢も千秋のこと嫌いじゃないから、これからはゆっくりお互いに思ってきたことを少しずつ話して、新しく関係を築き直していってほしいな…と願います。お互い今話すと、「そんなこと言われないとわかるわけないだろ!!」とか、「あの時の亮は無神経すぎんだよ!」とか「お前が話してくれなくなって俺がどんな思いだったか知らないだろ?!」とか、十中八九喧嘩になると思いますが、喧嘩して散々言いたいこと言い合ったあとは、二人のこれまで積み重ねてきた時間と、互いの胸の奥にある優しく温かい思い出が、また二人を笑顔にしてくれると思っています。そして喧嘩の後は、清々しい気持ちで、二人で並んで駅まで行って、同じ電車の隣の席に座って同じ駅で降りて、改札を出て、「また明日な」「ああ、また明日」と手を振って別れられるんじゃないかな、と思っています。そんな二人を私はこれからも信じ続けて考え続けていきたいな…。